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◆ハンドメイドミーティング公式ブログ◆

○○○を決めてはいけない

以前の記事に「○○○を決めるべき」と言うものがあるんですが、今回はその逆で決めてはいけない事をお伝えしてみようと思います。

 

作家さんが何かを作り始めるとき、実は結構漫然としていたりして作りながら方向性を決めることありませんか?(僕は結構あります)

そこで大体こんなもんかな?っていう受け入れてもらえそうな所を落とし所にしませんかね?

はい、ここ。ここなんです。

今回はその「落とし所を決めてはいけない」って言うお話。

 

ちなみに、実際の落とし所の意味は折り合いをつけるとか妥協点とかそんな意味らしいのですが、何となく字面で伝わり易いかな?というつもりで落とし所としていますので、ニュアンスで受け取って頂けると助かります。

 

さて、では何故その落とし所を決めてはいけないのか?それは簡単です、「中途半端」になりがちだからです。そしてその中途半端なものがハンドメイド商品にありがちな無個性を生み出します。個性が大事と分かっていながら受け入れられ易いものを作ってしまう、特にアクセサリー作家さんが陥るやつですね。

売れない事を恐れて落とし所を探して個性を出すことすらせずに販売。って事をすると、恐れている売れない結果になる何だかよく分からない事になります。

 

それではどうしたら良いのかって話だと思うんですが、まず行きすぎてしまえばいいんです。勝手ワガママ自己中にやりたい事を詰め込んだものを作ってしまえばいいんです。

結果的に何が仕上がるか分かったもんじゃないし、ひどい商品が出来るかもしれません。でもやり切ってしまいましょう。売れないであろうと確信してやってしまいましょう。

正直それで売れたとしたらチャンスですよね、自分のセンスを100%出しさえすれば売れると分かるんですから。ただ実際はそうもいかないのが現実。

でも売れないと思って売れないんであれば、まず一つ得るものがあります。それは、自分が売れないと思った感覚は間違ってなかったという事。

その感覚が間違ってないのであれば、次の方向を考えて色んな手を打っていくことができます。

 

つまり何が言いたいかと言うと

「落としどころを決めて半端なものを作ると、自分の立ち位置が見えづらい」

ってことです。数ある作家さんの受け入れられやすそうな作品の中に埋もれていては自分がどの位置にいるのか、どこに向かえばいいのか分かりにくくなります。

まずは自分の感覚と需要の感覚にどんなズレがあるのか、そこの確認作業を始めてみてはどうでしょうか?